「<読書>ということになると少し向きになりそうな悪い予感がする。だが、何せ本業に絡む話なので、そのあたりはご容赦いただきたい。」という段から始まり、
「よく考えぬいて書かれた本を一行一行読んでいきながら著者の思考を追思考する、つまり著者の思考をなぞって考えていくというやり方だ。私自身の長い体験からして、よほど特殊な脳に緑の持ち主でない限り、考える力を養うには、これ以外に方法はない。」
時代錯誤な主張ではなく、「本を読むことで情報を仕入れる」ということと「本を読むことで考える力をやしなう」という別々の目的があることを識別して、情報を仕入れるだけでは、筋道の通った論文を書くことはできず、サワリを集めた論文しか書くことができないと喝破している。
仕事上の必要に応じてweb記事を検索したり、blogでキーワードを拾ったりすることはよくやっているが、せめてエンジニアの端くれでありたいと思う身としては技術書であっても書籍を通して読むことを定期的に繰り返すのは、優れて実用的な取り組みなのだろう。
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