Thursday, August 27, 2009

仕事のやり方間違えてます:宮田秀明

副題の”成功を手にする「理系思考」10の法則”というあたりがとてもうさんくさくて書店では手に取ることはなかっただろうが、図書館なので中身をみたら、これが面白い。
アメリカズカップの船艇設計をした人による、プロジェクト実践を通したビルディングストーリとしても読める。

冗長な記述は少ないので一部分を書き出すことに抵抗はあるが、実践家が記した言葉として
「困難は人の絆を切ってしまうことがあります。最悪の状態に落ち込んでも絆を切らないために人間力が必要です。」

人間力ってそういうことを出来る能力のことだと改めて認識し直しました。

誤読するような記述も少ないし、社内向けにお薦めできる本です。



家をつくることは快楽である:藤森照信

タンポポハウスの名前は知っていたが、ガチの建築家ではなく、建築史がホームグランドのひとだった。
「涙が出るほど美しい」という句が、ドイツ人による桂離宮を評した言葉だというのは初めて知った。
建築、統計、経営が最近の読書テーマなので借りてみた。

手紙の行方:山口智子

山口智子というとロンバケしか思いつかないのだが、存外に味わいのある紀行文だった。
荒野系の写真も好きだし、版組もさっぱりしていて良い。

Thursday, August 20, 2009

修羅場のビジネス突破力:佐倉 住嘉

あらすじとしてはパワポ4枚くらいの中身しかないが、それだけのネタで新書一冊を書き上げるのは、濃密な日々を過ごしてきたことを思わせる。
泥臭さを避けずに人脈の意味を吐露している部分は感銘を受けた。

しかし、最近いい本見つけられてないなぁ。

さよならウェルチ:ジャネットロウ

「我が経営」を別のゴーストライターが書いたような本だった。
内容として新しいことは何もなく最後まで読むのは苦痛。

Sunday, August 16, 2009

我が経営:ジャックウェルチ

やっぱり読んでみようと思って借りてみた。
正確には、「さよならウェルチ:ジャネットロウ」というタイトルが気になってそちらを読む為には前提として読んでおかなければならないからなのだが。

上下あわせて650ページほどある書籍だが、単純に面白い本だ。自宅で読んだが、文庫で電車の中で読んだ方がよかったとおもう。
つまみ食いするなら、24章だけでもいいだろう。

Saturday, August 15, 2009

新人生論ノート:木田元

「読書について」の章以外は語りすぎないようにしているが、この章は熱い。

「<読書>ということになると少し向きになりそうな悪い予感がする。だが、何せ本業に絡む話なので、そのあたりはご容赦いただきたい。」という段から始まり、

「よく考えぬいて書かれた本を一行一行読んでいきながら著者の思考を追思考する、つまり著者の思考をなぞって考えていくというやり方だ。私自身の長い体験からして、よほど特殊な脳に緑の持ち主でない限り、考える力を養うには、これ以外に方法はない。」

時代錯誤な主張ではなく、「本を読むことで情報を仕入れる」ということと「本を読むことで考える力をやしなう」という別々の目的があることを識別して、情報を仕入れるだけでは、筋道の通った論文を書くことはできず、サワリを集めた論文しか書くことができないと喝破している。


仕事上の必要に応じてweb記事を検索したり、blogでキーワードを拾ったりすることはよくやっているが、せめてエンジニアの端くれでありたいと思う身としては技術書であっても書籍を通して読むことを定期的に繰り返すのは、優れて実用的な取り組みなのだろう。




Thursday, August 13, 2009

組織も戦略も自分に従う:米倉 誠一郎

イノベーションに関する平易な事例をもとに、事態展開を求めることに対する共感を求める書。
リーダシップという概念を、習得可能な行動基準として定義し直していることはなかなか乱暴な筋立てで面白い。しかし、リーダシップとは「結果から認識される」概念という私の認識においては、リーダシップに着目することに実用的な意味を見いだせない。

Wednesday, August 12, 2009

ウェルチ的徹底経営:河井健男

「我が経営」上下刊を読む気力が無いので、宝島新書でお茶を濁す。

「社員は表舞台で働かせるべきだ、裏舞台の仕事はそこを表舞台とする独立的な会社においてやるべきだ」という捉え方は、アウトソーシングの考え方を理解しがたかった私の見方にひびをいれた。

平たくいうと職業に貴賤なしということを信じてなかったってことか。

Tuesday, August 11, 2009

レンタルお姉さん:荒川 龍

ポルノ映画のタイトルに使うことを差し止めを求める記事で覚えていた単語が引っかかり、借りてみた。

「レンタルお姉さん」という言葉は乱暴なものだが、引きこもり・ニートに対峙する側の物語としてはしょうがないのかな。

Sunday, August 09, 2009

チビチビ

upしてみた。